パーソナルスペースの概要と男性女性で異なる範囲
人間は、誰でも「パーソナルスペース」を持っていると言われています。
これは、エドワード・ホールと言うアメリカの心理学者によって提唱されたものです。
個人の性格や周囲の環境などによっても個人差がみられるものの、相手との関係性が薄い程その範囲は広くなり、関係が密であれば範囲が狭くなると言った特徴があります。
パーソナルスペースの広さは、一般的に女性よりも男性の方が広いと考えられています。
パーソナルスペースは、密接距離・固体距離・社会距離・公共距離の4種類に大別することが可能であると言います。
この4種類を詳しく見ていくと、極々親しい人に許された最も範囲が狭い空間が密接距離、個人的に親しみを持つ相手に許された相手の表情が読み取れるくらいの距離が固体距離となります。
他人を気にせず仕事や勉学に励むことが出来る距離が社会距離であり、個人よりも多数の相手との関係性に活用される距離が公共距離であり、4種類の中では最も広い距離と空間です。
パーソナルスペースは、前述したように個人差があり、男性と女性でも違いがみられます。
女性のパーソナルスペースは自身を中心とした円形の空間であり、男性の場合は自身を中心として前が少し広めの楕円形になっていると考えられているのです。
男性は、近付いてくる相手が知り合いの男性である場合にパーソナルスペースが1番狭くなる傾向にあると言われ、知らない相手が近付いてきた際には前が少し広めの楕円形が多少変化します。
女性の方がスペースが狭く、男性の方がスペースが広いことから、相手に対して心を許す傾向が高いと考えられているのが女性です。
気になる男性との距離感を図りたい場合には、相手のパーソナルスペースを導き出すことによって、自分への好意がある程度判断出来ます。
相手から近付いて来た場合は相手の距離感を取ってくるケースが多く、こちらから近付いて行った場合には何かしらのアクションがあると言います。
その際に嫌がる素振りや仕草があれば、相手が侵入してほしくない領域へ踏み込んだことになり、嫌がらないようであれば好意を持っているものと判断することが出来るのです。